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自家製トピック
一志の里でウッキッキー
2013年8月12日(月)
嫁の実家は一志町にあるのですが、ある日、義母に電話がかかってきたそうです。

「Tちゃん、いま畑に行ったらあかん。猿でえらいことになっとる」

丈母T子は、住み慣れた一志で、ひとり年金暮らし。自宅から四百歩のところにある、半反ばかりの畑をこしらえているのですが、作物を狙って近くの山から下りて来た猿が二十匹ばかりわだかまって荒れに荒れているから気をつけろという、近所の人からの知らせでした。

時を置いて覗いてみると、猿は引き上げた後で、もっぱら宿儺(すくな)かぼちゃが狙われたらしく、無残な姿があちこちに横たわっていたという。T子は、いくつかを家に持ち帰っていたので、実家に行ったさいに見せてもらいました。

器用に歯と爪で胴体の真ん中に穴を開け、内部の柔らかい部分を掻き出して食べたのだろうとのこと。こういう被害は一度や二度ではないとも言っていました。

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ここでひとつ疑問が湧きます。

どうして猿たちはこのかぼちゃを山に持ち帰らなかったのでしょう。重いといってもせいぜい二三キロで、おとなの猿が小脇に抱えて走れないような重さではありません。山でゆっくりと味わおうという余裕もないのでしょうか。

クラウドコンピューティング、という言葉を最近よく耳にします。

従来型のように、ストレージ(保管すべきデータ資産)やアプリケーションソフトを、手元のローカル側ではなくネットのどこかしかるべき場所に求めようとする、ひとつの方法論です。敷衍すれば、データは溜め込むことにではなくリアルタイムに活用してこそ意義があるとする考えなのでしょう。

猿たちにとって、大事な資産とは、すなわち里の作物です。
彼らもいくらかは故郷に持ち帰って(つまりはダウンロードですね)いることでしょう。しかし、大きな流れとして、彼らが生存するための主舞台が、もはや山にではなく、里にへと移行しているのではないか、いまいるその場所で糧を食むことが常態化するのではないか。猿どもの行動を見ていると、そんなことを予感させるのです。


有名な「孫子」作戦篇に、『智将は務めて敵に食む』という記述があります。

知将は遠征したらできるだけ敵の兵糧を奪って食べるようにする、敵地で調達する物資は自分の国から運んだ場合の20倍の価値があるとする教えです。

兵站が危険な任務であることはもちろんですが、戦利品の持ち帰りも似たようなものです。

猿たちは、もう知っているのかもしれません。すでにここが限界集落へと踏み出していることを。そして近い将来、この地は遠征先などではなくなり、かつての彼らの故郷として取り戻せることを。


Update:2013-08-14 Wed 12:13:56 ページトップへ
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※中川京人は、中川博之のペンネームです